泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

2008-01-01から1年間の記事一覧

地縁の嘘

「自治会」にすっきりしない。 「地域福祉」は、小さな単位の地域が大好きである。世間はそんなこと知らないだろうが、社会福祉協議会など「小学校区」単位で「学区社協」「校区福祉委員会」などと呼ばれるものを組織するのが良いとされる。住民の生活により…

自嘲

需給調整が苦しくなると、事業所は「家族のエンパワメントが必要」とか「親の障害受容ができていない」とか言いたくなる衝動に強く駆られる。ぐっと飲み込む。そんな一面的な話ではない。しかし、確かにネグレクトを助長しているのではないかと疑いたくなる…

うちの法人から派遣した加配に言い負かされた学童指導員が「この子には加配なんかいらないんじゃないか」と行政担当課に電話しての報復。あれやこれやと自分の正しさを主張しようとしているが、裏では指導員もバイトも全員がこちらの加配を支持。自慢だけれ…

「学童の今月分の請求を今日中にしてほしい」と行政から18時に連絡。いつも翌月10日までなのに。なんて無茶な(午前中に言ってくるならまだしも)。どうにか間に合わせたけど、こんな努力もいつかどこかで報われてほしいと思わずにはいられない。今日は学童…

みんなつらい気持ちは同じだからと慰められ、少し精神的にマシになって、2日ぶりに食事が喉を通ったと思ったら、貴重な支援者の家族に不幸があり、来週のシフトが一気にひっくり返った。自分が月曜から金曜まで毎日朝から学童。本当にギリギリの調整。これで…

鬱に入った。

この忙しい時期に。苦しい。

泣けた。

一時的に少し楽に。

その一方で

金をひっぱってくるために、現場が理解に苦しむような制度設計をますます推し進められようとしている福祉業界なのであった。記事中の「会場からの声」「現場からの声」はすべて的を射ている。 「ヘルパーは600時間必要」介護福祉士受験 http://www.cabrain.n…

もちろん5億や10億程度ではない

過酷な3月下旬。あわただしさが厳しくなると、何かに不満をぶつけやすいので、気をつけなければならない。しかし、養護学校に対して言いたいことは増えるばかり。 地域の小学校は今日がようやく修了式であるのに関わらず、先週水曜に早々と修了し、教職員会…

メモ

この1週間ほどのあいだ、「教育」とか「療育」と自分たちのやっている支援の違いを今さらながら考えさせられているのだが、うまくまとまらない。いま悩みはじめているのは、ソーシャルワークの固有性がどうのという話ともまた違う。どうも頭の整理がつかな…

しばらく学童漬け確定。やはり使い放題するつもりだ。溜息。

某学会誌

今号も続く、実証的な「要因」調査ブーム。現場で仕事をしながら研究している人にとってはモチベーションを高めにくい研究だろうなあ。自分が経験的にわかっていることを、これだけの手間をかけて実証するならば、成果が政策に反映されるとか、よほどの社会…

ヘビーユーザー問題

昨日で大きな山をひとつ越えた感じ。 人探しを急がなければならない事態は回避できそう。しっかり情報収集できている保護者との話はスムーズだ。初対面にも関わらず、支援者との付き合い方がうまいというかなんというか。子どもに対する思いを交えつつ、自分…

風邪をひいた。ノド痛い。 せっかく需給調整が終わったと思ったのに、学童がらみで悩まされっぱなし。学校を休んでいるのに学童には連れてこられる子ども。次年度通所の申し込み締め切りを過ぎてからの書類提出。他に利用児童がひとりもいない日に養護学校生…

「発達障害」概念は必要か?

精神医療〈no.49〉特集・発達障害という記号作者: 松本雅彦,高岡健,精神医療編集委員会出版社/メーカー: 批評社発売日: 2008/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る 特集テーマは「発達障害という記号」。 「発達障害」概念が…

あと一息

どうやら3月の需給調整が乗り切れそうな感触。明日あたりに確定かな。支援者が体調を急変させたりしないことが前提だけれど。週3日、長時間のシフトに入ってくれる人がひとりいたおかげで、どうにかなった。しかし、4月以降はまだまだ見えない。次年度の学童…

ついに3月に入った。自分が担当している利用者は、まだ下旬の需給調整が終えられていない。期間限定の爆発的な利用時間、利用日数の伸び。いつ使うのかがはっきりせず、最悪の事態を想定してシフトを組まなければならない事情にある利用者。苦しい。 学童で…

書きたいことはいろいろあるのに、やらねばならないことが多すぎる。 なんというか最近は「家族」というものの特別さを思い知らされる日々。それはいずれ、わが身にも降りかかるのだろう。

自分の書いたものにあちこちからトラックバックもらったりして、いろいろと問題提起をしてもらっているものの、知識不足から反応できないことばかりで、なんだか申し訳ない。じっくり考えて勉強して、また書きたい。 まとまった文章を書く元気がわかない。こ…

案の定

学童の指導員がまたひとり辞めるらしいと聞いた。行政による嘱託雇用。男性で妻子持ち。自分と年はひとつしか違わない。手取りは13万ぐらいのはず。指導員の中では力量のある方に含まれる人だったが、いったいいつまで続けてくれるのだろうかと思っていた。1…

社会を変える手段、の選ばれ方

dojinさんが、サラモンの本を紹介していて、これは読まなければ、と思っているのだけれど。 NPOと公共サービスの関係についてメモ http://d.hatena.ne.jp/dojin/20080210 自分がNPO関係の文献を読んでいたのは、修士課程の途中ぐらいまでで、もうずいぶん…

雪中行動援護。 これほど雪が降ったというのに、ガイドヘルプの利用もほとんどキャンセルになることなく、子どもたちは元気だ。大人はほとんど誰も外を歩いていない。線路の下あたりから炎があがっていたので心配して駅に伝えに行ったら、凍結防止のための策…

不調。たくさんのことについての見通しのもてなさがボディブローのようにききつつあるように思う。仕事についても人生についても。閉塞している。あれやこれやと打開策を考えても、自分ひとりの努力ではどうにもならないことばかり。無い袖はふれない行政と…

放課後に迷う大人たち

諸事情あって「放課後子ども教室」関係者が集まるイベントに参加する羽目になったのである。 ご存知の方がどのくらいいるかわからないが、この「放課後子ども教室」というのは、文部科学省が実施するもので、一般的な説明としては「すべての子どもを対象とし…

この1週間で学童指導員との会議が3回。 この混沌とした状況を、実践のための理論や方法を研究している人にぜひ知ってほしいと思う。もう、なんというか、いわゆる「それ以前の問題」という感じなのである。ミーティングマネジメントの問題とも少し違う。会議…

ガイドヘルプで映画『ビー・ムービー』。劇場の構造から限界もあるのだろうけれど、車イス席を最前列に置くのはやっぱりやめてほしい。彼は見上げるのが大変なのだ。 ところで、アメリカングローバリズムはやっぱり正しくて世界のみんなのためになっているの…

今日の朝生

のっけから温暖化否定派(懐疑派)こてんぱん。とりあえずこの社会学者はまず落ち着いたほうがいいと思う。

孤独だ。

知識格差が招く排除

少し前のことになるが、同じ日に職員2名が別々の研修に行ったのである。 ひとつは保育、学童関係者向けの「発達障害ってこういうものです」的研修。もうひとつは最近少し流行りかけのPECS二日間研修。ちなみに前者は無料だが、後者は50000円(いくらなんでも…

危機的な状況であるということを、ごく一部の人間だけが感じていて、他の人間が全く感じていないとき、組織だとか共同体というのは、本当に悲惨な状態になるのだろうと思う。無理を背負い込み奮闘するごく一部と、その努力を無視したりフリーライドしたりす…