泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

 ついに3月に入った。自分が担当している利用者は、まだ下旬の需給調整が終えられていない。期間限定の爆発的な利用時間、利用日数の伸び。いつ使うのかがはっきりせず、最悪の事態を想定してシフトを組まなければならない事情にある利用者。苦しい。
 学童では、もっと素早く場の統合を進めたいという指導員と、この環境の中では慎重に進めるべきだという自分の間で激論3時間半。もちろんそればっかり話していたわけでもないが、少なくとも後半2時間くらいはその子の話。障害をもつ子を排除しようとする学童よりずっとよいが、これはこれで精神的負担が大きい。子どもにとっても、自分にとっても。スモールステップで進めたい意向がなかなか受け止めてもらえない。環境の変化や失敗体験が、子どもにとってどれだけ大きな影響を及ぼすか、について、伝わっているような、いないような。悪く影響した子ども自身を目の当たりにすれば理解するのかもしれないが、失敗してからでは遅いのである。実践の中で理解してもらえばいい、で済まないというのは、本当に難しい。
 くたくたになって早めに帰宅して、映画をテレビで観てしまい、ものすごく重苦しい気持ちに。めったに映画など観ないのに、なんでこんなにつらい気持ちになるものを観てしまったのだろう。カタルシスなど得られるはずがない内容なのに、気がつけば最後まで。周防正行の思うツボだ。よくできた映画だけれど、うつ気味の人は見ないほうがいいと思う。あまりに落ち込んだので、世間はどうなのだろうと思って、ブログなどの評価など確認したら、みんな似たような感想だった。めずらしく2ちゃんねるの実況など確認に行ったら、「小日向、演技うますぎ」などのコメントが多数。ああこうやって、みんな救いの無さから逃げ出そうとしているのだなあ、と。
 論述レポートの採点バイトを頼まれたので、しばらく夜中はその作業。正直言って、引き受けたのを少し後悔している。内容もさることながら、この国の日本語教育はかなり危ない。ものすごく疲れる。
 明日は急にサービス利用が入った。休めるかも、と少し期待してしまっていたが、甘かった。3月は休めるのだろうか。