泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

2009-01-01から1年間の記事一覧

あけましておめでとうございます。

本年も細々と更新してまいりますので、よろしくお願いいたします。 更新頻度が上がるのか下がるのかは、よくわかりません。たぶん仕事次第です。そうはいっても時間に余裕があるからといって更新するわけではないし、忙しいからといって更新しないわけでもあ…

カゼはずいぶん治ってきた。相変わらず市販の薬はほとんど効いた気がしないけれど。 養護学校がなぜか地域の小中学校より6日も早く冬休みに入ったため(この日程はいったい誰が決めているのか)、例年よりも「年末」が長い気がする。 年末は月末でもあり、1…

せきをしてもひとり。 せきこんで夜中に吐いてもひとり。 正月までには治したい。

山の上に新興住宅地を造ったために、どこに行くにも坂道が避けられないこの地域を自転車で走り回ること8年。「愛車」は、もはや何度パンクしたかは数え切れず、ライトやベルは壊れ、ブレーキも片方壊れ、サドルは破れ、前カゴが裂け、後輪スタンドの金属がひ…

チャレンジド

なにやら一部で話題になってますが。 「障害者」を「チャレンジド」に呼び変えようと竹中ナミ氏が言い始めたのは、たぶん10年以上前のことで、何を今さら。 たしかお子さんは入所されており、著作にもそう書かれていたと思うが、その場合のチャレンジとはい…

ぺくす

PECSの研修を受けてきた。といってもピラミッドコンサルタントの2daysとかではなく、2時間ぐらいの入門編。ひっそりと行われ、ものすごい少人数。でも、講師はこの業界では著名な方(いや、意外と障害者福祉の関係者は知らなかったりするかもしれない)。 こ…

今夜も緊急出動。帰宅後。もう店なんてどこも開いていないし、コンビニで弁当買って、レンジで温めて、フタを開けた矢先だった。携帯が鳴る。自宅のすぐそばなので、たぶん自分が帰ったことも窓の灯りでわかったのだろう。 大荒れの彼を「寝かしつける」とい…

緊急事態で深夜までばたばた。 父親やきょうだいが協力的であるとか、近所の障害児の保護者どうしでしっかりと支えあう関係性ができているとかいうことが、こういうときに大きな助けとして現れる。家族や友人関係次第では、しばらくのあいだ、毎日サービス利…

たしかに利用者負担は増えた、けれど

「軽率」では済まされないことを言った阿久根市長にはしっかり反省していただきたい。きついお灸がすえられるといいのだけれど。 それはさておき、厚生労働政務官が数日前のメルマガで また、自立支援法の実態調査が長妻大臣の指示のもと、行われました。 低…

未来に向けての総括(8)

として、自立支援法の財源問題について主に書こうと思っていたのだが、少し気持ちが変わった。 原因は、この問題について、某所でとみたさんのレクチャーを聞いてしまったため。 介護保険を含む社会保障全体の問題として、支援費から自立支援法への展開を整…

つぶやき

自分より年下の保護者(母親)がサービス利用することになりそう。 学生時代にボランティアでこうした支援に関わりはじめてから、14年。学生の頃は高等部の子どもなどとあんまり年が違わなかった。次第に子どもよりも保護者に年齢が近づいていき、ついに。 …

猛威

広まるインフルエンザ。地元の小学校が学校閉鎖とかしているにも関わらず、意外にも養護学校はさほど感染者が出ずに済んでいる。ただ「きょうだいが感染したから、強制的に学校を休まされる」パターンは相次いでおり、その説明に保護者が苦慮する(というか…

未来に向けての総括(7)

前回の続き。支援費と自立支援法をひっくるめて振り返ってきたが、今日は自立支援法中心で。 自立支援法のポイントとしてアピールされていたのは、5点だった。「三障害一元化」「利用者の利便性向上(施設体系の再編整備)」「就労支援の強化」「支給決定プ…

読了

あたし研究作者: 小道モコ出版社/メーカー: クリエイツかもがわ発売日: 2009/10/31メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 13人 クリック: 144回この商品を含むブログ (8件) を見る 各所で評判になっていたので読んだ。著者自身によるイラストがたくさん。平…

仕事にも研究にも前向きになれない日々が続いているので、しばらくはたぶん中身の乏しい更新しかない。ただ必要な支援に真面目に尽力してさえいれば普通に組織も人間も生きていける社会を望む。

技術・論

技術の哲学 (岩波テキストブックス)作者: 村田純一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/07/17メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (15件) を見る 昔から知識と技術の関係がよくわからないと思っていて、読んだ。複雑だ。「社会福祉の実…

落胆

いろいろあって、自信喪失中。そして、鬱気味。カゼもなかなか治らない。 もともと自分の仕事の力量に自信なんて持っていないけれど。 最近は、周囲から「こいつ全然ダメ」的な視線を浴びせかけられているように思える場面も多く。他機関に勉強のために受け…

未来に向けての総括(6)

前回のつづき。せっかく紹介していただいているのに、とみたさんのペースに全く追いつけない…。 以前にも少し書いたように支援費制度の導入以前は、事業所が選べる状況なんてなかったから、自治体と特定の法人(多くは社会福祉法人)の間で地域の障害者福祉…

これって何かおかしくない?

「総括」の(6)は、たぶん次の更新で。それよりもこれ。 障害者自立へ給与アップ 販路拡大、付加価値PR http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091027-00000520-san-soci 途中まではともかくとして、 ■生産ライン請け負いで成果 一方で、福祉ベンチャーパ…

訃報

絵本作家のかがくいひろしさんが9月末にすい臓がんで亡くなられていた。まだ54歳だったそうである。全然知らなかった。昨年ぐらいから、作品を書店でよく目にするようになり、ちびっこたちに「読み聞かせたい」衝動にかられたりしていた。世間一般ではあまり…

また苦境

児童デイ2型で絶好調のA法人が隣の自治体B市と手を組み、学校を借りて放課後の預かりをしようと計画開始、の連絡。日中一時支援なのか児童デイ2型なのかは不明。いずれにせよ、このまま進むと、学校は「どうぞどうぞ」の姿勢。 A法人は児童デイでものすごく…

カゼひいた。

インフルエンザではないけれど、気管支炎手前っぽくて、これはこれでつらいです。行き詰まり感から精神的にもだいぶまいっているので、余計に気が滅入ります。どうぞ皆さん、お気をつけください。

未来に向けての総括(5)

前回の続き。 支援費制度は、開始して1年目で100億円以上の赤字を出して、早々と制度設計の稚拙さを示した。2003年4月からはじまった制度は、同年の年末にとんでもない報酬単価案を提示してきた。「移動支援」の狙い打ちだった。 危機感を感じた自分は障害福…

愚痴

行動援護の該当者がひとり減った。 その認定調査を担当した調査員が「なぜ・・・?」と不思議がる判定。本人の様子なんて何も変わっていないのに。3年前に移動支援との併給にしてくれないとヘルパーが制限されすぎると訴えたこちらの意見は一蹴され、行動援護に…

未来に向けての総括(4)

前回の続き。 支援費制度が開始されて、需要の急増にサービス供給が追いつかなかったのはなぜだろうか。今回はものすごく細かい話になる。でも、こうした細かい話が利用者や事業者のありようを左右するので、避けて通れない。 需要の急増といっても、すでに…

未来に向けての総括(3)

前回の続き。ちなみに、自立支援法でなく、支援費から総括をはじめているのは、障害福祉サービスの「制度化」がもたらしたもの、という意味では、支援費が大きな転換点だったと思っているから。 支援費制度以前、知的障害をもつ人たちが使える社会資源が乏し…

自閉症・発達障害児教育診断検査

PEP-Rを読了。 こんなにたくさんの検査項目を、ふだん自分が関わっているような子どもに2時間足らずで行うなんて本当に可能なんだろうか(いくら柔軟と言ったって、この内容を集中して取組めるのか?)と疑いつつ、明日、某所でその実際を見てくる。 なぜこ…

未来のための総括(2)

前回の続き。 支援費制度導入まで知的障害児者の「地域生活支援」はどんなものだったか、と言えば、地域ごとにばらばらな補助制度に支えられた(あるいは全く何の制度的支えもない中で)ものすごく熱意ある事業者ぐらいしか、使えるものが無かった。知的障害…

求人

某大学の専任講師をやらないかと連絡が。 やるつもりもないのだけれど、一応、副代表に話してみる。 lessor「専任講師やらないか、って。」 副代表「専任は無理だろ。」 終了。先方に連絡。若手がなかなか見つからないみたいなんで申し訳ないが、あきらめて…

未来のための総括(1)

さて、そんなわけで障害福祉関係者以外にはほとんど関心を抱かれないであろう支援費および自立支援法の総括をはじめないといけないわけである。うまくいかないことだらけで、いま全く元気はないのだけれど、先日の記事の中で宣言してしまった以上は、やらな…