泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「寛容さ」に救われないから「能力」に引き寄せられていく

最近、シノドスが「障害者」に言及した記事をよく掲載している。これまで「論壇」的なものの中であまり扱われなかったものに注目が寄せられる背景には、きっとこの記事のような時代診断があるのだろう。生き延びるための「障害」――「できないこと」を許さな…

てのひらのおまじない

たまにする絵本紹介。てのひら (PHPわたしのえほん)作者: 瀧村有子,藤田ひおこ出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2010/02/27メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログを見る 幼稚園が苦手なゆみちゃんとママのお話。 『ちょっとだけ』が有名な…

不調。どんどん下降。何も前向きな見通しが持てない。悪いほうにしか考えられない。長年の地道な努力を台無しにするものが次々と外からやってくる。誰もいっしょに闘ってはくれない。せいぜい愚痴を聞いてくれるだけ。みんな保身ばかりだ。自分たちばかりが…

twitterのおかげもあり

朝生を見つつのブログ更新。荻上さんはいい仕事をしている(と思いながら観ていたら途中で「自立支援法」なんて言葉まで出てきた。そして、最後の「何をすればいいんですか」「古市くんは何もしなくていい」のやりとりは素晴らしかった)。千葉麗子はたぶん…

「税金使わずに築城」の結末

姫路の老人ホーム、4億円申告漏れ 大阪国税局指摘 http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201202230029.html 関係者によると、老人ホーム太陽園は同じ福祉グループ内の別会社が運営するテーマパーク「太陽公園」(姫路市)が経営難に陥ったため、施設の減価…

大阪市の「障害児」たちへ

どうせまたいつもの「最初は極端なことを主張しておいて、結果的に物分かりよく意見を聞いて譲歩したかのように見せる」手法のひとつに違いないので、反射的に対処するのもばかばかしいが、書かないわけにもいかない。 橋下市長:小中学生に留年検討 大阪市…

運動と官僚と政治についてのさらなる疑問

今日は何をおいてもこの記事だろう。 障害者制度改革の重大な岐路 竹端寛 http://synodos.livedoor.biz/archives/1898730.html 少し前のブログで自分が言及した記事なども含めてのわかりやすいまとめ。非常に読みやすい。多忙を極めておられるであろう中でこ…

不調。昨夜から鬱っぽい。おかしな夢を見て、泣いて目が覚める。寝た気がしない。 晴天ではあったが、寒いガイドヘルプだった。もうすぐ卒業の彼はようやく行き先がはっきりして、家族はひと安心。転居してきたのが法人設立初年度。法人の歴史とともに大きく…

スタッフの間で話し込み過ぎて、事務作業がひどくはかどらない。明後日に予定されていた休みが行政からの呼び出しで無くなったので、その日に一気に巻き返すしかなさそう。 ツイッターでも書いた支援学校の話をじっくりとまとめたいが(言及の対象にしたtoge…

「障害名」が生み出す距離

自立支援協議会の全体会。 自分が全体会へ参加するのはまだ2回目。商工会の会長がやたらに元気だったので、なんとなく盛り上がったように見えるけれど、全体会として大人数が集まる意味はあまり無いかもしれない。地域によっては、全体会をやっていないとこ…

学校の先生になりたい人に読んでほしいマンガ

ニトロちゃん作者: 沖田×華出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/03/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 23人 クリック: 613回この商品を含むブログ (11件) を見る 少し前に出版されたマンガなので、もしかしたらよく知られているのかもしれない。自分…

「官僚抜き」をめぐる二つの立場について

社会的にはほとんど話題になっていないので、まずは本題に入る前に少しだけ基本的なことの説明をしておく。 「障害者自立支援法」という法律がある。小泉政権であった平成17年10月に成立したこの法律は当初から多くの批判を浴び、特に障害当事者からは強い反…

外食産業不毛の地と思われていたこの地域に某居酒屋チェーンがまさかの出店。ちなみにテナント料は30万のはず。立地も広さもよいけど、福祉関係では使いたくても無理だった場所だ。 「ごはん食べに行った」と話す子どもが何人もいるので、試しに行ってみる。…

部会長デビュー

ひとまず自立支援協議会の部会長デビューが終わった。 朝、一度はジャケットを着てみたものの「なんか違う」と思えて、結局、普段着で行くことに。役所の会議室でフォーマルな格好をした人たちの中、ひとり一番奥に座らされる。現時点の部会員は半分程度が行…

「話を聞いてほしい」「話を聞かせてほしい」と学生時代以来のつきあいである保護者に呼ばれ、昼食をはさんで3時間半。 子がいくつになっても、どれだけ長く世話になった事業所があっても、我が子にとって一番よいものを求め続け、これまでに受けてきた支援…

奈良の2つの出来事

少し前のニュース。新聞の地方版にも概要の掲載があったらしいが、こちらの記事のほうが詳しい。世間にはあまり知られないところで、事件はたくさん起きている。 自閉症児者の生きにくさをしめす奈良の2つの出来事 http://web1.kcn.jp/asn/h2311.pdf

自立支援協議会の資料、7割ぐらいできた。図式化することの難しさを痛感。あと一息。 他の業務が著しく滞っているが、仕方ない。請求事務、イベント広報、更新申請、みんなひとまずは後回しだ。協議会の初回で本気度を見せねばならない。形式的にする気なん…

「地域で考える」を妨げるもの

保幼小の間で子どもについての情報共有(引き継ぎ)をしていくのに、保護者を通じて情報をやりとりするツールってどのような意味があるのだろうか。地元自治体ではツールの活用が進められつつあるのだが、「就学指導委員会」で(その存在の是非はひとまず措…

死の「自己決定」を疑え

先日の社会福祉士国家試験の問題が某MLで批判されていた。5択で「最も優先されるべき」と規範的に判断が下せるほどに簡単な話ではないと思う。まあ、どれを答えにしたいのかは、わかるけれど。思慮が浅い。「他県から駆けつけた」長男じゃなかったら、答えは…

向こう1週間は非常に忙しいので、たぶんほとんど更新しない。帰宅後につぶやくぐらい。自立支援協議会の部会運営を真面目に考えるから忙しくなるのだけれど。またタダ働きに精を出して自分の首を絞めてる。

「アメ」と「アメなし」

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本作者: 奥田健次出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2011/12/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 43回この商品を含むブログ (5件) を見る しっかりとABAをベースに読みやすく書かれているし、あち…

指定秒読み

休日。しかし、事業者指定がおりる見込みという連絡。 書類一式を提出して「この書類はすべて問題なし」とされてから半年あまり。縦割り行政機構の欠点がこれほどまでに大きなものであると感じたことはなかった。自分が直接に関わりのあった行政職員はそれぞ…

発達支援のカネの話プラス不明な点

気にしたくないが気にしないわけにもいかない報酬単価(案)が出た模様。 第9回「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」資料 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000021jyi.html いったいどこまで複雑になるのだろうか。 児童発達支援を見て、一瞬…