泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

「税金使わずに築城」の結末

姫路の老人ホーム、4億円申告漏れ 大阪国税局指摘
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201202230029.html

 関係者によると、老人ホーム太陽園は同じ福祉グループ内の別会社が運営するテーマパーク「太陽公園」(姫路市)が経営難に陥ったため、施設の減価償却費や人件費などを肩代わりした。この対応について、国税局は「自社の所得を圧縮し、納税額を低くした」と指摘。大半が仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しにあたると判断したという。
 太陽公園は1992年、障害者雇用などを目的に、凱旋門天安門広場など世界の文化財のレプリカを集めたテーマパークとして開園。2009年春、集客の目玉としてドイツのノイシュバンシュタイン城を模した「白鳥城」(7階建て、高さ約45メートル)を約40億円で建設した。だが、入園者数は当初の見込みよりふるわず、経営が悪化していた。

 この「城」については、以前このブログ内でも触れていた(名前は伏せていた)。ちょうど去年の今ごろだ。本題とは少しずれたところであったけれど。
絞っちゃいけない雑巾もある
http://d.hatena.ne.jp/lessor/20110228/1298917649
 「国庫補助金を充当せずに」作ったテーマパークの赤字を肩代わりするために介護報酬を使う無意味さ。しかし、テーマパークがつぶれると障害者雇用の場も失われるわけだ。福祉と関連づけて過大なビジネスをすることの社会的リスクがよくわかる象徴的な話となった。