泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

2015-01-01から1年間の記事一覧

世間とは逆

3日間で4万歩。休みなしのゴールデンウィークは体力との戦い。 そこに報酬改定後はじめての請求事務が加わる。利用者負担の受領額を上限内に調整するためのファックスが他事業所から送られてくる。放課後等デイ事業所も担当者は出勤しているのだろう。うちは…

発達理論から見た発達障害

そだちの科学 24号―こころの科学 特集:発達障害と発達論的理解作者: 小林隆児,滝川一広出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2015/04/10メディア: ムックこの商品を含むブログ (2件) を見る 精神医学において「発達障害」と「発達理論」が「まったくつながっ…

2人いるから苦労も2人分、ではない。

「きょうだいそろって自閉症」というのは、まったく珍しくない。そのような家庭の相談が続いた。 子どもの障害の程度にもよるけれど、自閉症児が同じ家に2人いると、大変さも2人分、ではない。それぞれへの対応に加えて、子どもどうしの特性がぶつかりあった…

ああ、そうか。

このしんどさは、すべて支援者としての糧なのだ。そんなふうに考えられてこなかった。 子どもたちへの支援に専念できず、事務や経営ばかりに時間とエネルギーを奪われて消耗していくことはひどく無駄なように思える。しかし、衰えていく心身も、過重な労働も…

集中できない。気力わかない。

でも、やらねばならない仕事は増え続ける。誰も相談に乗ってくれない仕事も増え続ける。焦っても、追いつめられても、がんばれないのが最近の特徴。そして、ますます仕事はたまる。

「子どもの貧困」対策を「障害児」の支援者が見たら

貧困のなかでおとなになる作者: 中塚久美子出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2012/10/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る ひょんなことからひとり親家庭の支援に関わることになりそうで、読んだ。 これまでも「当たり前の暮らし」と…

眠れない

誰か殺してくれたらいいのに。

気分転換というけれど

気分が沈んでいるときに、何かをして、気分が前向きになれたことがない。 問題に向き合わずに過ごすあいだにも状況はますます悪くなっていく。たとえそれが半日であっても、数時間であっても、そう思う。 今日はシフト上の休みだったので精いっぱい気分を変…

先が見えない

高校の特別支援教育コース

支援学校の入学式。どうやら向こう数年でいっそうのマンモス校になっていくようだ。 高等部の新入生が見たこともないくらいの人数だった。小中学部はそれほどでもないので、中学校まで支援学級に通っていた生徒が高1になって、どこの受験もかなわず、支援学…

「この子は障害児じゃない」が否定するもの

なんで「この子は障害児じゃない」とか軽々しく保護者に言う「事業所」があるのだろう。さらに親の育て方を責めはじめるとか、自分の理解を超えている。 「障害」を診断のように「客観的」な基準に基づこうとするものとしてとらえずに、個人の主観が入り込む…

江戸川区の「おやつ」の話を覚えていますか?

もう2年ほど前のことになるが、少し多くの人に読まれた記事を書いた。江戸川区の学童保育における「おやつ」の話である。 「おやつ廃止」はもうちょっと複雑な話 http://d.hatena.ne.jp/lessor/20130227/1361989441 江戸川区の異様な「便宜供与」について ht…

「できない」に対する「できる」ではなく

・教育が「教える」のは「できる」ようになることを目指すからだ。何ができるか、の水準はいろいろあるけれど。・福祉が「できる」ようになることを目指すことがある。「福祉」にそれを求める親もたくさんいる。・支援には目標が大事だと言われる。そして、…

やめてほしい3つの助言

来年度も支援学校評議員をさせてもらえるようだ。 来年こそ評議員会で言いたい「支援学校の先生にやめてほしい『保護者への3つの助言』」。 「卒業後に向けて、お金をたくさん貯めておけ」 ・・・通所や入所に多額の手付金を求める社会福祉法人があるから。 …

37度5分

この寒気は精神的なものだけではなかった。寝よう。

障害児通所支援の開所時間減算

報酬改定説明会。障害児通所支援の開所時間減算の考え方について、「開所時間とはサービス提供時間のことではなく、営業時間のことなので注意してください」「国にも確認しました」という行政からの公式アナウンス。 某県が「開所時間とはサービス提供時間」…

恐怖

空腹感はあるが食欲がまったくない。それほど睡眠不足でないはずなのに、日中にひどく眠い。どこにいても、やけに寒く感じる。 すべて悪い兆候だ。恐怖。

いっしょに助走をとる支援

電車での移動中はひとりで静かに作業などしたいのだが、同じ場所へと向かう他事業所の長につかまってしまい、たくさんしゃべり続ける羽目に。帰りも無視するわけにはいかず、地元に帰ってきてもさらに話し続ける。 子どもをたくさん事業所に通わせようとする…

頑張れない

ここまできたら、仲間からの信頼を失えば、ひとりでは何もできない。ひとりになってしまったように思う。自業自得。

人はなぜ孤独や寂寥をつぶやかずにはいられないのだろうか

・居場所が自分の中にしかないのだから、自分が壊れたらどこにもいられない。 ・言い訳が許される人たちと許されない人たち。 ・目に見える頑張りと目に見えない頑張り。 ・ねぎらわなくともほめなくとも、代わる者がいない仕事は動く。当人がつぶれるまでは…

「ひとりっ子」と「発達障害」は似ている?

ひとりっ子の頭ん中 (中経の文庫)作者: 朝井麻由美,小山健出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版発売日: 2014/10/27メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 「血液型本」みたいなものは読んだことがないのだけれど、たぶん特定の血液型の特徴がずら…

利用計画狂想曲

関係者向けの内容になるが、わが地元自治体は児童のサービス利用計画がまったく進んでいない。 計画相談の指定を受けている唯一の事業所が「大人の相談で目一杯なので児童の計画は作成できない」というのだから、当然である。実質的に児童の相談支援事業所が…

行方不明をもう繰り返さないために

豊中で行方不明になっていた子ども、気になってその後の経過もずっと追っていたが、残念な結果となった。関係者は本当に無念だろうと思う。心からご冥福を祈りたい。 事業所を責めるのは簡単であるが、知的障害児者と関わりのある多くの事業所は「ありえない…

39歳

日付が変わり、嫌な年齢になった。 10代の終わり頃には、30歳まで生きている自分さえ想像できなかった。なんとなくどこかで死ぬのだろうと思っていた。それが40歳まであと1年。 ダメな大人のまま、ここまで運よく生きてこられたのは、周囲に恵まれたからであ…

「良い人」よりも「わかりやすい人」

知的障害や自閉症の子どもの支援をしていると、わかりやすく振る舞っている自分がいる。子育て広場などで出会う乳幼児に対しても、そうだ。 日常的にはとても抑揚のない人間なので、支援しているときの自分は「演じている」に近い。それも相手によって、役は…

ブログ10周年

ブログを開設してどのぐらい経つだろうと思ったのは、ほんの1週間ほど前だった。確認すると、2005年3月10日が最初の記事。 もともとこのブログは大学院を休学することにしたとき、言語化する習慣が無くなってしまうのをおそれて始めたものだった。当時は28歳…

移動支援は地域生活支援事業でよいと思う

完全に業界関係者向けの内容になる。たぶん批判もあるだろう。 障害福祉サービスの在り方等に関する論点整理のためのワーキンググループ(第6回) http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000076424.html 移動支援の個別給付化の話が出ている。 おそらくかなり…

「プライド」の行き先

学生ヘルパーたちから次々とガイドヘルプの記録があがってくる。 紙媒体での受け取りをしているとタイムラグもできるし、ヘルパー間での情報共有にも失敗しやすい。そもそも記録がなかなか提出されないことも多い。今年度の途中から、ヘルパーが相互に読み合…

子どもがいなくなった後の親の支援

年末に亡くなった子の保護者に偶然会う。 相手がこちらに気づくまでの様子がどうにも元気がなく見えてしまった。気づいてからは、いつもの元気なお母さんだったけれど。相手は信号待ちの車の中だったので、やりとりができたのは一瞬だけ。新事業所に併設され…

行方不明

Yahooのトップに載ったのは時事通信の記事。 6歳男児が施設から不明=大阪府警、200人で捜索 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150301-00000071-jij-soci 2月28日夕方以降、同市若竹町の児童施設から行方不明になっている・・・帰り支度をする28日午後4…