泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[社会福祉][ニュース]離職率

介護労働者の離職率21%、3年未満が8割も
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/care.html?d=09yomiuri20060309i513&cat=35
 厚生労働省の外郭団体がこんな調査をしても、何も期待できない。まともに分析する気もないだろうし。
 記事中の情報が少なすぎて何とも言えないけれど、

肉体的負担が大きいことが主な理由と見ている。

 「と見ている」って何だ。そこを正確に分析してもらわないと。
 直感的には、まともに分析したら、厚生労働省にとって都合のいい結果は決して出てこない。この介護労働安定センターの「推測」が広まれば、ヘルパー希望者の業界離れが進む。すると、自動的に利用も抑制される。そこまで意図しているとは思えないが、介護保険の今後の方向性にはぴったりだ。
 居宅介護の事業所について、障害者福祉分野と高齢者福祉分野の労働実態の比較調査を誰かやらないだろうか。障害者の地域生活支援事業所の職員の平均年収は200万ちょっとだとか、若い職員が多いとか、実感としても頷ける話はよく聞くが、きちんとした調査を見てみたい。
 ところで、実際のところ誰も辞めないでどんどん人件費が上がっていったとき、多くの施設や事業所は運営が成り立つのだろうか、とも思う。職員ほとんど40代とか。