泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

この文脈で何がどう「誤解」なのか?

話題となっている報道ステーションでの石原「尊厳死」発言。動画は消されてしまうかもしれないので、文字に起こしてみた。
報ステ 石原伸晃 ナマポ 尊厳死発言-2012年09月11日
http://www.dailymotion.com/video/xtgvfv_yyy-yyyy-yyy-yyyyy-12y09y11y_news

古舘
「ぜひ具体的にお伺いしたい。社会保障もどんどん増えてます。これはある部分で「切るものは切らなければいけない」「削るものは削らなければいけない」というお考えでいけばですね、具体的に高齢者の医療の自己負担をたとえば70歳から75歳までで上げる。あるいはまた後期高齢者をどうするか。あるいはまたいろんな自己負担のあり方、富裕層に対しては自己負担率をお年寄りは上げてもらうとか。そのあたり具体的に伺いたいんですね。間に合わないのはわかってますから、みんな。教えて下さい。」

石原
「これを今度の法律では1年かかって国民会議でどういうふうに負担をしようかということを決めようという枠組みになってるんです。こうすればいいという個人的な考え方はあります。」

古舘
「それを教えてください。」

石原
「それは個人の考え方だから、そのとおりなるかならないかわからない。私はその場所にいったらそのお話をさせていただきたい。」

古舘
「今は言えないですか?」

石原
「言えますよ。たとえば、40万人に受給者が増えた生活保護費。これは生活保護ビジネスみたいなものがあって、5万円以上の家賃をはらってタコ部屋みたいなところに押し込まれてる人はかわいそうです。東京都なんかはですね、廉価でまあ5千円程度なんですけども、都営の住宅をこれは2LDKぐらいの60平米ぐらいのところを供給している。こういうもので本当に困っている人たちに衣食住、手を差し伸べる。やっぱりそういうものに変えていけば、「ナマポ」、古館さんもご存知だと思いますけど、「ゲットしちゃった」「簡単よ」「どこどこにいけば簡単にもらえるわよ」こういうものを是正することが私はできると思う。

古舘
どれくらいそれで浮くんですか。
石原
私たちの試算ではマイナス8000億です。

古舘
「8000億ですか。」

石原
「はい。このほかまだあります。ただ、これは単純にいうとね、非常に誤解を招きますので。」

古舘
「でもね、これは総理を目指す…」

石原
一言だけ言わせていただくと、私はね、尊厳死協会に入ろうと思ってるんです。尊厳死協会に。やっぱりターミナルケア。これからどうするのか。日本だけです。わたし誤解招いたんです、この発言で。私はやっぱり生きる尊厳、そういうものをですね、いったいどこにおくのか。こういうことも考えていく。そこにいろいろな答えがあるんじゃないでしょうか。

古舘
「ま、これはそうやってある程度、尊厳死を認めることで医療費をカットするというお金のほうにいくことに誤解を受ける部分があるから、非常に慎重にこれからっていうことなんですね。」

石原
「おっしゃるとおりです。これは個人の意思ですよ。」

古舘
「いろいろ他にも聞きたいことはあったんですが、時間になってしまいました。…」

どう好意的に解釈しても「誤解」でもなんでもないと思うが。