泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

相変わらずのクズ発言

 このブログで、直接的に障害福祉と関係のない政治・経済の話題は書かない。ましてや、こうした状況の中で政治めいたことはあまり書きたくない。しかし、さすがに頭に来たので、災害報道の中で埋もれないように書き留めておく。このままだとメディアで目立った報道もされないままに終わってしまいかねない。嫌いな言葉だが、これこそ「拡散希望」。
大震災は「天罰」と石原知事(共同通信
http://news.nifty.com/cs/domestic/governmentdetail/kyodo-2011031401000988/1.htm

東京都の石原慎太郎知事は14日、東日本大震災への国民の対応について記者団に問われ「我欲で縛られた政治もポピュリズムでやっている。それを一気に押し流す。津波をうまく利用して、我欲をやっぱり一回洗い落とす必要がある。積年にたまった日本人の心のあかをね。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」と述べた。

 朝日の記事もほぼ同内容。ちなみに、目立った報道はされていないが、神奈川県知事は結局出馬を辞めたらしい。後押ししておいて「こいつじゃ勝てない」と見るや「やっぱ俺が出る」。そして、選挙前でも堂々とこんな放言の恥知らず。これで4選したら、東京都民に良識ってあるのだろうか。
 そして、死んでも発言撤回などしない爺さんの飛躍と論点ずらしに満ちた醜い言い訳は以下から。元発言の前後の文脈がわからないからどうのこうのと言う人もいるが、前後の文脈がどうだったらOKになるのか、自分には想像もつかない。前後の文脈を補って、これを正当化できる作文できる奴がいるのか?
http://www.youtube.com/watch?v=-0yM309YxKk

(追記)探したら、他の新聞社もあった。
東日本大震災>石原知事「津波は天罰」(毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110314-00000119-mai-soci

石原氏は「天罰」発言の前段として「去年一番ショックだったのは、おじいさんが30年前に死んだのを隠して年金詐取する、こんな国民は世界中に日本人しかいない。日本人のアイデンティティーは我欲になっちゃった」と述べていた。また「残念ながら無能な内閣ができるとこういうことが起きる。(95年の阪神大震災の際の)村山内閣もそうだった」とも語った。【青木純】
◇石原氏「受け止め方の問題」
 「天罰」発言について石原氏は、14日夕に都庁で行った記者会見で「『被災された方には非常に耳障りな言葉に聞こえるかも』と(前置きで)言ったんじゃないですか」などと釈明したが、実際には発言していない。
 発言の真意については「日本に対する天罰ですよ。これをどう受け止めるかという受け止め方の問題なんですよ。大きな反省の一つのよすがになるんじゃないですか」と持論を展開。「それをしなかったら犠牲者たちは浮かばれないと思いますよ」と述べ、撤回しない考えを示した。

津波は天罰」=石原都知事「我欲を洗い落とす必要」(時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110314-00000186-jij-pol

知事は、所在不明高齢者が最近社会問題化したことなどを挙げ、「日本人のアイデンティティーは我欲になった。金銭欲、物欲、性欲」と指摘。「アメリカの国家的アイデンティティーは『自由』。フランスは『自由と博愛と平等』。日本は無い」と強調した。半面、「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた。
 知事は同日、都庁での記者会見で発言の真意を問われ、「例えば、減税という耳障りのいい言葉で釣られて国民が歓迎するという心情が、今の政治を曲げている。(今回の震災が)大きな反省の一つのよすがになるのではないか」などと説明し、撤回しなかった。

どの記事読んでも、クズはクズ。
(3月15日追記)
 そして本日、謝罪とともに撤回。選挙前だからだろうと言いたくもなる。