泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

厚生労働省からこんなものが届いた。

 昨日の記事にまだブックマークがついている最中ではあるが、これもまた年度内に書いておかないと気がおさまらないので書く。

 厚生労働省から一通の封筒が届いた。

 「障害福祉サービス経営実態調査」に回答した御礼だそうである。この種の調査は調査用紙を見た時点で現場のことなど何もわかっていないことがわかるものばかりで、ほとんど協力しない。この調査は報酬改定に影響しうるならば、と思って、なんとなく回答した記憶がある。

 封を開けると、一枚の書面といっしょに「何か」出てきた。

 「調査にかかる協力謝礼」の図書カード。

 「ありえねえな」と思ったが、カードを確認してさらに驚いた。なんと1万円分。

 「やったー、これで何買おっかなー」などと喜ぶとでも思ったか、厚生労働省障害福祉サービスで1万円を得るのにどれだけの支援をしなければいけないかを知っていながら、こんなことによくもまあムダ金を投入したものである。

 ネットで公表されている調査結果を見ると調査票の回収数は1万件を超えている。うち有効回答は4300件ほど。すると「謝礼」の合計額は4000万〜1億ちょっとの間か(ただし「記入票数に応じた図書カード」と書かれているので、もっと多い可能性も否定できない)。

 どうせ年度末に余らせてしまった予算消化に違いないが、こんなことをしながら「金がない」なんて言うから「あるところにはあるに違いない」という疑いはいつまでも消されることがないのである。

もらった図書カードって会計上、どのように処理すればいいのだ。そんな意味でも迷惑でしかない。