泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

法の中の無法地帯

 朝から法務局、銀行、子育て広場、役所。
 午後からガイドヘルプ。体力がない。車いすの彼と頻繁に休憩。
 ガイドが終わってからは事務所に長くいられたが、電話やら何やらで仕事ははかどらない。記録書いて、まだ提出できていない委託事業の報告書づくり。全然終わらない。
 「児童デイ」で「療育」をやっているはずのところが、2時間の療育を「延長」したときのために「行動援護の支給申請をしろ」と保護者に助言して、意味もわからぬままに申請。それで支給決定されて、地元自治体では行動援護との併給が認めていない移動支援を提供する予定だったうちが迷惑をこうむるという意味不明。
 もうこれからどこかの場所で障害をもつ子どもたちの支援をやりたいところは、その内容がどんなものでも「療育をやる」と言って児童デイの事業所を作り、短めの時間のプログラムを何でもいいから設定して、その「療育」プログラムの終わり時間を超過したところを「行動援護」で引き続き支援することにしたらいいね。子どもの利用が何時間になったって、ボロ儲けできるよ。4時間としても、真面目な事業所が日中一時支援事業で支援する4倍近くは稼げる(児童デイは何時間でも8280円。そのプログラムを2時間に設定する。その後の時間を行動援護で2時間支援すると7320円。合計15600円。日中一時支援はこのあたりならば1時間1000円で、4時間なら4000円)。やっていることは実質的に同じだったりするのに(真面目に療育をやっているところは別)。幼児の保護者はこんな複雑な制度まったく理解できないから、事業所から言われるがままに支給申請してくれるよ。この話の保護者も受給者証が来てはじめて自分の使おうとしているのが「児童デイサービス」だって知ったらしいし。
 児童デイにしろ、行動援護にしろ、曖昧でずさんな制度設計の穴をついたやり方がどんどん進行しているのに、まったく歯止めがかからない。そもそも幼児に行動援護って何だ。自治体の方針もわからないし、いったい誰に文句を言ったら改善されるのか。
 明日は早朝からガイド2件。夜はボランティア希望者に面接。明後日は長時間の行動援護。その翌日は…。