泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

保育・幼児教育・療育・障害福祉

 切羽詰まった保護者にとってみれば、保育所でも幼稚園でも一時保育でも日中一時支援でも児童デイ1型でも児童デイ2型でも、とにかく子どもがどこかに安定して通えればいいのである。しかし、現実にはどこにも安定して通えないことがある。保育所や幼稚園に入れず、通園施設もないとなれば、子どもは曜日ごとに西へ東へのツギハギ支援。事業所はそれぞれ自分のところがほどほどに使ってもらえればそれでいいと思っていて、誰も全体のことなんて考えない無責任っぷり。
 金になりやすいからなのか児童デイの事業所がぱらぱらとできてきている。療育をやる気は毛頭ない。単なる一時保育である。しかし、それを大っぴらにはできないので、利用希望者に「行政に『療育を受けたい』と言って、支給決定を打ってもらえ」と言う。そう言われれば、行政は支給するしかないが「療育」だからと少ない支給量にしかならない。ちぐはぐ。
 行き場のない幼児の保護者にとって、今の保育資源・障害福祉資源の機能は重複あり隙間ありで意味がわからないだろう。下手をすると個々の事業所もそのあたりの整理がつけられていないように思える。自立支援協議会というのは、こういう議論をすべきところなんじゃないかと思うのだが、いまだ子ども関係の部会は立ち上がらず。立ち上がったところで、需要予測もしないままに目の前のお客さんを集めようとするだけの事業所が地域システムを作るためにどうやって連携するのか。