泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

7月20日はソーシャルワーカーの日

 ・・・なのだそうな。全く知らなかったが、4月に決まっていたらしい。
 手元に資料がある。その文末脚注。

ソーシャルワーカーは、全ての人を(海には国境がない、一つである)、力強く(海にはパワーがある)、かけがえのない存在として(海は人類の母胎である)、支援する実践者であることから、その象徴としてソーシャルワーカーデーを「海の日」に設定しました。

 うわあ・・・。

 ちなみに「これを契機に社会福祉専門職であるソーシャルワーカー(日本では基本的に社会福祉士及び精神保健福祉士をいう)の社会的認知を高め、国民のソーシャルワーカーに対する関心と理解を広げる」のが目的らしいので、無資格者はもちろん、それ以外の資格しかもたない方は待遇改善などあきらめてください。

 いやあ、さぞかし「社会福祉士」って優秀なのでしょうねえ(うちの法人職員にもいるけど)。で、その人たちはどんな特別な能力をもっているのでしょう? 「職域拡大を要望」って何? 「社会福祉士じゃなければやっちゃいけない支援をもっともーっと増やしてください!」って堂々と叫べばいいのに。支援を必要とする人々の前で。

 金が欲しいのはわかるけれど、1970年代初頭に国から出された資格制度案を関係団体や学会でさんざん議論したあげくに「時期尚早」と排した頃の自由な議論は、もはや専門職制度をめぐる政治の中で不可能なのであろうか。