泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

「自閉症」のお墨付きを得ること

 おとといの記事のコメント欄に書いた自閉症スペクトラム指数。ちなみに、自分は自己評定すると34点である。33点以上は「病理的な自閉症傾向」とされるが(※得点の高さと「診断」はまた別の話)、自閉症と診断されない人でも得点は正規分布するとされる(参照)。自分は診断を受けたことがないので、正規分布の山のかなり右端のほうだが、診断を受けたらどうなるのかはわからない。
 なんだかややこしい話だが、特性への当てはまり方や得点の問題というよりも、結局のところ「困っているかどうか」に尽きる。自分はまあそこそこ生きづらさを感じているが、たぶん大学以降、周囲の人間関係に恵まれてきたのでやってこられている。環境が変われば、もっと激しく困っている可能性は高い(もちろん逆にもっと楽に生きられる環境もありうる)。
 困ったときに周囲から「それはお前の努力不足なんじゃないのか」「気にしすぎなんじゃないのか」などと言われてしまうしんどさはありうるわけで、そんなときに「診断」を役立てることはできるのだろうと思う(いや、むしろ「診断」はそのためにこそあると言うべきか)。いまの自分にとって「自閉症」とはそういうもの。