泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[読書]なんで学校終わった後も誰かに「指導」されなきゃならないんだか

『児童心理 臨時増刊 アフタースクール 放課後の子どもたちの居場所のいま』2009年2月号、金子書房。
 アマゾンで検索かけても見つからないが、たまたま書店で見つけて購入。
 あんまり同意できない論考も多いけれど、子どもたちの「放課後」のことについて総論的であるという点で貴重な本かもしれない。塾や習い事、子ども会などの関係者まで幅広い立場の人が書いているし、海外の事情も少し載っている。えらい先生も現場の人も書いている。障害児のことも少し書かれている。
 放課後の生活の選択肢がもっと広がるべきだということを、あくまで子ども自身の「生きやすさ」から言ったらよいのではないかと思うのだけれど、指導計画がどうのとか、資格がどうのとか、学校の補完がどうのとか、なんで余計なものをたくさん付加しなきゃいけないのだろう。これもまた、そう言わなければ金がついてこないからであろうか。
 こんな分野でも、スウェーデンはやっぱり突出していて、日本とのあまりの落差に泣きたくなる。