泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

1泊2日

 カレーとうどんとサラダというバランスがいいんだか悪いんだかわからない夕食を食べて、ようやく落ち着いた。
 夕方、ガイドヘルプが終わったところに電話。ある母親から。遠方に住む親族が亡くなり、両親そろって、お通夜と葬儀に行かねばならないという。それも今すぐ出発しなければいけない。しかし、利用者本人は葬儀のみの出席にしたい。この地域のショートステイは本人が強く拒否するため利用できず、葬儀に出発するまでの間、自宅内での対応が必要(ただし、移動介護以外の支給決定は打たれていない)。そして、葬儀会場までの往復も同行しての支援が必要。両親はいつ自宅に戻ってこられるかもわからない。
 日常的にガイドヘルプをしている職員と絵の指導に行っている学生ボランティア、信頼できるご近所の方まで巻き込んで、なんとか調整をつけることができた。緊急時のため、どの制度をどう使うかなんて悠長なことは言っていられない。とりあえず体制が組めれば何でもいい。整理は後からつければいい。
 それにしても信頼関係が強くできている家庭でよかった。本人とふたりっきりで自宅に泊まるというのは、よい関係ができていなければ不可能だろう。以前も他の利用者で同じようなことがあったけれど、この法人を立ち上げていなかったら果たしてどうなっていたのだろうかとも思う。その意味でやりがいを強く感じる。
 ショートステイもいろいろだけれど、何らかの抵抗感があって使えない人もたくさんいる。自宅での泊まりっていうのは、どのくらい(どのような制度で)対応されているのだろうか。あまりよく知らない。