「差別ヤジ議員特定」のために何ができるだろうか
このブログには、自分の仕事に直接関係することしかほとんど書かないのだが、今日は東京都議会の件。このままうやむやにされてしまうことを強く危惧している。
大きな問題発言をした議員が謝りもしないし、何の責任もとらない、ということはしばしばあるだろう。しかし、誰が言ったのかがわからないというのは、次元が違う。次回の投票における判断材料を得られないということだからだ。その意味で、誰よりも怒るべきは都民である。
自民党議員全員で逃げ切ろうと思っているのならば、発言内容は自民党全体の意思である、と考えるのももちろんひとつ。しかし、野次で何を言っても、どうせ特定されないし、うやむやにしてしまえばいいのだ、と思わせる前例を作ってしまうことにはなる。
これだけ隠蔽するというのはそれなりの立場にある議員なのかもしれないとも推測する。自浄作業が期待できないならば「このままでは選挙区に帰れない」「このままでは都議会自民党の全体が沈没する」と自民党議員が思えるぐらいの状況を生み出さねばならないと思う。
声紋解析という話も出ているようだが、都民や国民にできることはないだろうか。まずは署名。
私たちは、都議会本会議内で女性差別発言をした自民党都議会議員を特定し厳正に処分するよう、自民党東京都連に対して強く求めます。(change.org)
いま見たら賛同者は58000人ぐらい。着実に伸びており、目標は上方修正されて75000人になっている。それでも問題の大きさと世間の反応を考えたら、目標値として低い印象。75000程度で自民党東京都連に提出しても、インパクトは小さいのではないか。もっと伸びてほしい。
特定の議員を「特にあなたが頑張らなくてどうする」と励ましてみるのはどうか。
都議会自民党59名の中に女性議員は村上英子(渋谷)、小宮あんり(杉並)、山加朱美(練馬)の3名(たぶん)。
それぞれ2期〜4期ぐらいなので、党内で強い発言力はもっていないかもしれないが、自民党東京都連には女性議員連絡協議会があり、国会議員も名前を連ねている(都知事の前妻も含めて)。この3名および自民党の女性議員には、党内で自浄作用を発揮すべく頑張っていただきたい(もちろん、男性議員にも頑張っていただきたいが)。
このままの状態が続くならば、この人たちみんな「同罪」である、ということを晒しあげて、広く知らしめることも重要であろう。都議会のサイトでも自民党議員の一覧は確認できるが、都議会の座席表やメディアでの発言なども合わせて見やすくまとめられているのを見つけた。
身内をかばうばかりのこの人たちはみんな「差別者」とレッテルを貼られても仕方がない。ちなみにテレビ報道で流れた自民党都議会議員のコメントとしては、
きたしろ勝彦「私はそんなヤジは聞いていない。聞こえなかったですね」
鈴木章浩「私じゃないですよ。わからないと思いますよ」
吉原修「『らしい』と言われても、憶測で言われては困る」
高木啓「いろいろなことを言っていたのでよく私は聞き取れなかったですけどね。『野次は弁論の華』っていう言葉があるように、いい野次というのがやっぱりあるんですね。まあ歌舞伎と同じようなことなんでしょうけど。」
村上英子「ちょうどそのとき席にいなかったんです。品の悪い野次だったなということは感じます」
この日のことを次の選挙のときまで都民が覚えておける(あるいは選挙前に思い出せる)ために、何か良い案があればよいのだけれど、思いつかない。こんな記事を書くのが、せめてもの自分にできること。