泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

障害者自立支援法国会審議

 金曜日の厚生労働委員会の内容要旨が送られてきたけれど、一読した限りでは全く議論になっておらず、絶望的な状況(もともとこの場に何も期待していないけど)。自民党の議員など、ほとんど出席していないらしい。インターネット中継も最初の1時間ほどだけ聞いてみたが、民主党も今後法案が成立したときに少しでも悪いほうにいかないように、厚生労働省からさまざまな確約を得ようとしているようにも見える。
 「社会保障全体の整合性」という言葉がひんぱんに使われ、制度改悪の正当化につながっている。今回はどうしようもないにしろ、今後の障害者運動はこのロジックに気をつけなければならない。当事者のニーズに従わないことを積極的に主張するときに、これほど都合のいい理由づけはない。「金がない」と言えば「財務とけんかしてでも取ってこい」と言われる。「社会保障全体のバランスが大事だ」となら、言いやすいのだろう。いったい社会保障における「何」の整合性なのかと、つっこまずにはいられない。
 都議選に影響は・・・出ないだろうな。投票率もかなり低い見込みらしい。マスメディアは「争点がない」と報道している。多くの選挙において、争点を作って盛り上げてきたのはマスメディアだと思うのだが。その是非はともかくとして。