薄暗い未来
- 作者: 田代真人,藤咲ユイ,池田信夫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 単行本
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総務相は元大阪府知事の「本橋」。解散総選挙後の第二次内閣で「近畿圏担当相」となり、首相からの提案で近畿圏を特区にして、フリードマンの政策を忠実に実行しようとする、ところで話は終わる。大阪の現状を見ると、これを読んだ府民はますます国政を巻き込んだリバタリアニズムへの欲望を膨らますのではないかとさえ思える。「もし大阪府民が『もしフリ』を読んだら」のシミュレーションは、本書の内容以上におそろしい。世の中のほとんどの人々は自分と同様に経済政策のことなどほとんど理解できないだろうし、対案も想像つかないだろう。
こんな文章を書いておいて言うのもなんだけれど、大阪であんまり売れないことを祈る。