泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

有権者は何を変えたかったのだろう

 自分は大阪府民ではないし、政治について大したことを書ける力も持っていないけれど。
 想像通りの結果に、有権者はいったい何を望んだのだろうかと。
 きっと「変化」なんだろう。で、いったい何を変えてほしかったのか。
 切実に変化を望んでいる人々というのは、今まさに生活困難を抱えている人たちで、率直に言って、そのような人にとって「維新」とやらがあたたかい政治姿勢だとは思えない。
 そこそこの暮らしをしているか、あるいは「景気悪いな」ぐらいに感じている圧倒的大多数の府民や市民が「なんとなく」喝采を叫び、切実に政治による助けを必要とする少数派の府民や市民が「深刻に」落胆しているような気がしてならない。もちろん裏付けるデータがあるわけではなく、ほぼネットを通した印象のみだけれど。
 選挙なんてしょせん多数派のためのものであり、ここから政治の力が問われるのであってほしいが、ブレーキを誰かきちんとかけてくれるという期待が込められた結果とは解釈されず、むしろブレーキをかけずに突き進めのゴーサインであると飛躍されて、「変革」が進めようとされるのだろう。背筋が凍るような思いがしているのは、自分だけなのだろうか。