泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

へこたれる力

 普通学級生のガイドヘルプ利用者が増えた。増えたというか、昔から関わりのある幼児さんがそのように就学を選択したというか。ひと昔前には考えられもしなかったサービス利用。近所に出かけて、クラスメイトにたくさん出会えるガイドは、自分たちにとって新鮮である。
 いっしょに外出しながら、みんな普通学級での苦労がたくさん想像できる。よくやっていると思う。あれもこれも苦手とする中で、さほどの配慮もしてもらえていないであろうに、本当にがんばっている。既に様々なひずみが表れている子もいるけれど。保護者の姿勢も、いろいろ。本当に。
 もちろん「できる」「できない」の差はあるけれど、それ以上に「自信を失いやすい」「失いにくい」の差は大きい。全然へこたれない(ように見える)子は、今のところ得である。ただ、おかしな言い方になるが「自信を失う」というのもある種の能力がもたらす結果なのではないかと思う。ずっと、へこたれない子でいられ続けられるかどうかは疑わしい。へこたれる力が次第についてきそうな気がする。
 彼らの10年後をイメージするには、自分たちの経験がまだ少なすぎる。彼らは、周囲の変化と自分の変化の間にどう折り合いをつけていくのだろうか。そして、周りの大人の動き方。何を大事と思うか。