泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

一気読み

自閉症の人の人間力を育てる

自閉症の人の人間力を育てる

 「うわー、ここまで言いきって大丈夫か」と何度も思いつつ読んだ。しかし、自分の経験から疑わしく思える部分も「もしかしたらそうかもしれない」と考え直させられてしまうぐらいに全体の説得力は強い。面倒なので本文からの引用はしないけれど、きっと多くの人が同じような感想をもつのではないか。
 これだけの内容をこれだけ確信をもって言えるぐらいの経験を積んでいきたいものだと思う。著者は現場歴40年以上。理論家というより現場の支援者や家族向けの本。「人間力」のタイトルはたぶん出版社がつけたのだろう。内容は最初から最後まで具体的。