泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

アスペルガー当事者が語る特別支援教育―スロー・ランナーのすすめ

アスペルガー当事者が語る特別支援教育―スロー・ランナーのすすめ

 発達障害当事者の中でも、理論的に書こうという意識の強い(ように思える)方の書いたもの。障害学ももちろん意識されている。内山登紀夫との座談会がよかった。内山「早期発見が大事なのは、能力を伸ばすっていうことではなく、『苦痛をなくす』っていうところ」に、大いに共感。「状況論理」の話も、よい。

立岩真也(2004)「社会的――言葉の誤用について」『社会学評論』55(3),331-347.
 およそ4年ぶりぐらいに読み返して、これが自分(と自分の仕事)にとって大事な論文であることに気づいた。でも、規範理論に本格的に踏み込む勇気はない。