泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

例の経済学本

「はだかの王様」の経済学

「はだかの王様」の経済学

 ネット上でいろいろと議論はあるようだけれど、自分のように「数字が出てくる経済学の話は嫌いだけれど、経済学は勉強したほうがいいとは思っている(かつ社会学はけっこう好きだったりする)者」にとっては、ものすごく読みやすい良書なんじゃないだろうか。「ああ、こんなふうにゲーム理論とつながっていくのか」とか。
 マルクス主義について概説した本は何冊か読んできたけれど、疎外論に絞り込んで説明してもらえるおかげで非常に明快。身近に感じられる事例も多く、経済のど素人でも「ここはおかしいんじゃないか」とか考えを深められそうな点も魅力。

追記:ブックマークコメントでBUNTENさんに「はだか祭り参戦」と書かれてしまいましたが、そんな度胸ないです・・・。祭りがはじまるよりも前に購入して読んでいたのに、タイミングが遅れて祭りの時期と重なってしまいました。議論を踏まえてから読んだら、もうちょっと違う読み方になったかもしれません(あるいは「なんだか難しそう」と思って、はじめから買わなかったか)。経済学を知らない人が頭を真っ白にして読んだら、きっと読みやすいと思うんだけれどなあ。