泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[近況]経過報告

 地域生活支援事業については、内容も単価も依然として見通しが立たないまま。どこの市町村も他地域の様子見状態で、地元自治体の担当者いわく「大都市がどこか決めたときに、それに合わせて一気に決まっていくのではないか」とのこと。あまりに決めなければいけないことが膨大すぎて、小さな自治体には自分で決める力がないように見える。だからこそ、事業者側からの提案が有効となる可能性もまたあるのだろうが。都道府県の動きを聞いてみると、地元自治体担当者は「都道府県は驚くほど何も考えていない」と話した。「厚生労働省から厳しく指導してほしい」とも。
 調整の困難さを踏まえた報酬単価設定がありうるのかどうかについては、「わからない」が、「近隣の担当者とは『今の単価設定から考えても、開始時は少し高くしていかなきゃいけないだろう』と話している」とのことで、少し明るい見通しと考えるべきか。当然ながら時間単価は現行よりも上げられないようなので、それならば1件あたりに何らかの加算がつかないとやっていられない。平日夕方1.5時間の調整4件と週末日中6時間の調整1件、どちらも同じ報酬なんておかしな話に納得できるはずがない。現に家事援助はそうではないか、と言われるかもしれないが、外出介護や日帰り短期入所の調整と家事援助の調整とは大変さが異なる。うちはホームへルプもやっているので、わかる。
 昨日は自治体行政で関係する三課をまわって二時間半。自治体単費事業の予算がこのままではあぶないから、理念的に後退しても安くあげられる制度に変えたいとか、校舎を改修しないと車イスへの対応ができないので養護学校へ行ってもらいたいと思っているのだが家族が納得してくれずに困っているとか、支援者からすると疲れる話をたくさん聞かされて事務所に戻ると、学生スタッフがサマースクールの準備にはげみながら無駄な公共工事の多さに怒っており、少しだけ元気づけられるのだった。