泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[日誌]「500時間」になる前に

 どうにか仕事との折り合いがつけられそうなヘルパー2級研修が見つかったため、申し込むつもり。調整のことをあれこれ考えると、いつまでたっても受けられないような気がするので、今度こそ思い切って申し込みたい。きっと高齢者介護の話ばかりなんだろうと思うと、なんとかならないものかとは思うが、仕方ない。知的障害者ガイドヘルパー研修のほうは、明確に知的障害者の支援に照準したものになっているのに、奇妙な話である。
 厚生労働省では、ヘルパー資格を廃止にして500時間に及ぶ介護職員研修を行っていくことを検討しているという話を以前も紹介したが、それを来年度後半から開始させようとしているなんて話が少し前の福祉新聞に出ていた(ゆえに自分も資格取得を焦っている)。もしそうなったら、研修内容のバランスも変わるのだろうか。500時間になれば、研修費だってかなりの額にならざるをえないだろうから、受講への敷居はかなり高くなるにちがいない。
 たとえ長時間研修で「専門性」とやらが身についたとしても、これから高齢者分野も障害者分野も報酬単価が上がることは絶対にありえない。よって労働条件は悪くなる一方。低賃金労働に就くために、高い金を払って、高い知識・技術を身につけることが求められる。面白い仕組みである。障害者運動はこれを看過してはならないと思うのだが、誰か動いているのだろうか。今のところ何も聞いたことがない。