泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

ノーマライゼーション

 尊敬する友人にショックなことがあったらしく、電話でひたすら話を聞いていたら、深夜になってしまった。数日前のニュース記事にツッコミを入れるだけで今日の更新は終わりにする。
ノーマライゼーション」って? 滋賀県 意味理解へ具体例示す
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051018-00000069-kyt-l25

 滋賀県が福祉分野の条例や長期計画で使っている「ノーマライゼーション」や「ユニバーサルデザイン」という言葉の意味を知らない人がそれぞれ、76・6%と69・1%に上ることが、県の実施した県政世論調査で分かった。県は言葉の意味を理解してもらうため、具体例を示すように努めるとしている。

 以前から「ノーマライゼーションの意味」調査はしばしば行われているのだが、全然数字が良くならない。結果を見るたびに、この業界の狭さを思い知らされる。
 しかし、

高齢者や障害者らが他の人々と同じように権利を行使できるようにする」という意味の「ノーマライゼーション」は、「まったく知らない」と答えた人は47・0%、「聞いたことはあるが、内容は知らない」が29・6%だった。(中略)
 県健康福祉政策課は「言葉の意味を理解してもらえるよう、点字ブロック上や車いす使用者の専用駐車場に駐輪や駐車しないなど、具体的に呼びかける」としている。

 まず、調査をする人間やこの言葉を広めようとする人間が「ノーマライゼーション」の意味について勉強するところからはじめたほうが良さそうな気がするのだが。この記事そのものがノーマライゼーションへの誤解を招きかねない。滋賀は障害者福祉先進地であるはずなのに、なぜだ。