泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

雑感

 近くの高校でボランティア募集。
 自分はあまりしゃべらず、高校生スタッフにプレゼンテーションをまかせた。高校生がパワーポイントを当然のように使いこなすようになった。まさに十年ひと昔。
 仕事を終えてからかろうじてエネルギーが残っている日は、30年ぐらい前の論文コピーばかり読んでいる(なぜか本よりも読む気になりやすい)。結局、議論のレベルは、当時も今もほとんど変わっていない(理論研究に関して言えば、昔のほうが高いかも)。答えが出されないままに次々と論点を移して、忘れられた頃にまた同じことが言われる。どうしてそんなことになってしまうのか、が興味深い。
 近隣で次々と児童デイ立ち上げの噂。単価があがれば、事業所は増える。とてもわかりやすい。ただ「療育」と呼ばれるものは千差万別。不気味だ。今の自分はしっかりと発達について勉強しよう。この先、何をどうするにしても、発達について無知では自分の立ち位置すら定められない。
社会福祉」や「社会モデル」に共感してきた自分が、7年目にしてこんなことを強く思うようになるのだから、仕事というのは本当にやってみないとわからない。いや、矛盾した態度であるとは全く考えてないが。