泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

変えられぬもの

 何もできていないので、書くことがない。
 考えることといったら、これまでにもさんざん考え抜いてきたことばかり。そして、自分の力ではどうにもならないことばかり。
 行政が特定の仕事のために雇った人間は、どれほどダメでもクビを切られることなく、異動されることもなく、やりたい放題。新しく雇われてきたスタッフを高圧的に罵倒してつぶして「3日で辞めさせてやろうと思っていた」と言い、仕事をともにしてきた者を薬に頼らなければ眠れないほどにまで追い込んでも、雇い主である行政はただ頭を抱えるだけで何のアクションも起こせない。行政から指導できるのは、子どもの家族からクレームがついたときのみである。そして、クレームがつくのは、事件事故が生じるか、保護者への問題発言があったときだけだ。安全管理だけ注意して、保護者にあたりさわりなく接していれば、いつまでも安泰でいられる。
 内部告発的に訴えられるような内容の問題もあるが、それをすれば告発者が誰であるかは疑いの余地なく確定され、現場でいっそう残酷な仕打ちを受けるのだ。その場から、子どもは逃げられない、支援者も逃げられない。行政担当者は、苦しんでいる者の話を聞くだけ聞いて、一時のガス抜きに終始して、あとは時間が解決してくれるのを待っている。
 どこの誰でもいい。こんな状況の抜け出し方を教えてほしい。現場に貢献したいと研究している優秀な先生方が、この業界には山ほどいるのだろう? 科学的な実践が大事だと言っている人がたくさんいるのだろう? 他機関のどうしようもないスタッフをクビにするための科学的な研究成果を教えてくれ。