[読書]研究の境界

社会福祉研究法―現実世界に迫る14レッスン (有斐閣アルマ)
- 作者: 岩田正美,中谷陽明,小林良二,稲葉昭英
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
「知的障害者授産施設における行動療法の実践事例」を社会福祉研究だというとき、もはやそれを社会福祉研究だという理由は「そこが知的障害者授産施設だから」という以外にないのではないか。それを「養護学校」でやったときに社会福祉研究とは言わないのだとしたら、そんな社会福祉研究って何だ。役に立てばなんでもいいじゃん、ということなら、それを「社会福祉」研究なんて言葉で呼ばないほうがはるかによいと思うのだが。
ところで、
日本の社会福祉研究では、優れた研究の多くが、査読制の雑誌の論文以外の形態で発表されているのが現実である(41ページ)。
って嘆かれているが、他分野ではどうなのだろう。そもそも「優れた」ってどういう意味だ。