泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

人事と法案成立

 厚生労働大臣川崎二郎氏が決まった。誰だそれ、と思って調べてみる。
http://www.kawasaki-jiro.ne.jp/
 谷垣派らしいので、財務大臣厚生労働大臣が同じ派閥ということになる。公式HPの経歴を見ても、なぜこの人が厚生労働大臣に適任と判断されたのかはよくわからない。国会対策委員だから野党に顔がきくとか「実務型」であるとか報道では言われているが、全体に「ポスト小泉」人事がクローズアップされており、ほとんどこの件は触れられていない。
 しかし、小泉首相は、この内閣にとっての最重要課題は社会保障改革であると先ほど会見で言ったらしい。事前の報道では、安部晋三など小泉後継候補うちの誰かが厚生労働大臣になるんじゃないか、なんて話もあったが、それはないだろうと思っていた。今度の厚生労働大臣年金問題で注目が集まる中で、社会保障支出の抑制をますます推し進めて間違いなく多方面から嫌われる。未来を担わせたい者をそんなポストに置くとは思えない。政治のことなどよくわからないが、そのぐらいはわかる。
 そして、障害者自立支援法もついに成立。これからは政省令をめぐる攻防になるのだろう。この攻防は、非常に不透明なものになるはず。どんなに中身に問題があろうとも形骸化していようとも厚生労働委員会審議は目に見えた。これからは政治、官僚、運動団体がさまざまな目に見えないコミュニケーションを展開することになる。個人レベルの動きも多いはずだ。もはや誰にも全体は見通せない。