報告要旨集
昨日、引越しの手伝い中に見つけた社会福祉実践理論学会(第22回大会)の報告要旨集を読んでいるのだが、すごくつまらない。みんな科学的であろうとした結果として、つまらなくなっている。この科学的であろうとすることが、純粋に自分の知りたいことを知るために必要なことであるならばよいのだけれど、どうもそのようには思えなくて、文献研究だけでものを言うと批判されてしまうのではないかと恐れた末の単なる権威づけのように見える。科学的に実証されていないものに基づいて政策が左右されるのは問題だと思うが、この業界の現場の人々は、日々の仕事の中において厳密に科学的であることをはたして望んでいるのだろうか。
障害者福祉分野の研究者がほとんど発表していないのは、偶然だろうか。この分野に特徴的な何かが、社会福祉研究への期待を独自のものにしているのかもしれない。