泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

みんなヒマだねえ

 大学の院生研究室の場所が変わるらしく、それに際して「机」をこれからどのように利用していくかで議論が起こっている。
 現在の研究室で机を私物化している院生と、机はあくまで共同利用すべきだと主張する院生が激しく対立。先日から、大学院のメーリングリストを通じて「ルネッサンス時代以来のアカデミックフリーダムがどうのこうの」「たまにしか大学院に来ない院生が『差別』されていてどうのこうの」「机という資源の分配の公正の問題で、その基準はどうのこうの」「資源の平等と厚生の平等がどうのこうの」など、次々と熱いメールが交わされていた。そして、最終的には机の使用方法について投票用紙まで郵送で送られてきた。今日、開票結果が来たのだが(ごていねいに「開票執行者」や「立会人」の名前まで書いてある)、結果はどうでもいい。ひとこと言わずにはいられない。
 「そんなことで盛り上がってないで、ちゃんと論文書きなさい」。
 ドクターを4年も5年もやっているのに、査読のある雑誌への論文掲載がゼロとか1本の院生がぞろぞろ。マスターの研究水準は年々低下するばかりで、学部学生のレポートかと思える修士論文も増える一方。休学中の身で偉そうなこともいえないし、自分も論文掲載経験は1本だけしかないけれど、研究(といくらかの講師業)だけやっているのなら、もっと考えるべきことが他にあるのではないか。