泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

とてつもなく忙しい

 たぶん法人設立以来で一番忙しい。
 基本的に同時並行で物事を進めるのが苦手な自分にとっては、あまりに多くのことが重なり過ぎている。2年半ほどかけてこぎつけた事業所の新設はようやく建物の改修工事開始。さっそく近隣から苦情。工務店の動きを信用し過ぎた。自治会への説明も思った以上に広まっていなかった。すぐ頭を下げに行く。改修費への寄付金は本格的に募集をはじめて、1か月ほどが経過。目標額の半分にも届かない。想像通り、甘くはない。自治体への事業所指定申請はスムーズにいきそうな手ごたえだが、近隣事業所の質が惨憺たるありさまで行政も頭を抱えているので、指定担当者からは圏域の発達支援全体を変革してくれぐらいの勢いで期待を伝えられる。なかなか重い。
 別の事業所では緊急の求人中。見つからないと、年末あたりから職員のオーバーワークはいっそう加速する。あるいは、支援の質や量の極端な低下か。タイミングはよくない。求めている要件も高い。この時期に職探しをしている人は多くいないだろう。人材センターからも「縁だ」と言われる。それはきっと「運だ」という意味でもある。年度末まで待てれば求職者も増えるだろうが、それはリスクが高すぎる。一日が過ぎるごとに焦りが増す。
 そんな自法人のことで目いっぱいの状況なのに、国による管理責任者指導者養成研修を受けることになり、事前課題に取り組む。所沢で丸三日間という非関東人にはなかなかハードな内容。事例検討のほか、事業所の現状や課題をまとめねばならず、記入しながら見事に反省させられる。出題者の思うツボだ。事業所の人材育成、思うようには進んでいない…。
 自分はヘルパーなので、もちろんガイドヘルプや行動援護などの直接支援もある。PECSもようやく研修が受講でき、真面目に取り組み始めた。制度外でも利用者宅に訪問して、保護者といっしょに取り組む。まだはじまったばかりだが、手ごたえは、ある。本当は直接支援に没頭したい。が、そうも言ってはいられない立場。
 経験的には、この時間に終われ続ける緊張感がとぎれたときが危ない気がする。それはいつのことだろうか。