泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

「私たちの学校」への挑戦

尾道市立土堂小学校
http://www.onomichi.ed.jp/tsuchido-e/
 小学校ホームページ大賞だそうである。
 最近の小学校というのは、自分が子どもだった頃と比べるとものすごく参観などが多く、子どもたちや授業の様子を保護者に見せることに熱心なのだけれど、このぐらい充実した情報公開があったら、ウェブサイトだけで安心してしまいそうだ。
 ブックマークコメントを見ると、デザインが(ものすごく「頑張っている」感じも含めて)よく褒められているけど(参照)、本当に評価すべきはそういうことではなくて。
 このようなサイトがもつ社会的な機能として、いいところが数えきれないぐらいにある。自分の関心に結びついたところで言えば、いくら個別の教育を充実させてその様子を保護者に伝えたところで、それはあくまで「その子」の話に過ぎない。教育でも福祉でも「個」対「制度」の関係の寄せ集めになりがちな中で「みんなでみんなのことを考えていく地域」を目指すならば、こうした情報公開の価値は大きい。
 保護者はわが子ではない他の子どもたちの学びもいっしょに喜べるし、学校全体を誇りに思えるだろう。子どもたちはこれから通る道やこれまで通ってきた道を視覚的に確認できる。地域の人々はこんな学校のために自分ができることを考えたくもなるだろう。押しつけがましさもなく楽しみながら関係者みんなの間に「『私たち』の学校」感が醸成されていく。すごいなあ。
 自分は法人ブログの更新を「わが子以外の子どもたちの様子」「わが子が参加していない活動プログラムの様子」を保護者に見てもらいたいと思って頑張ってきた。やっぱりその方向性は間違っていないと思えた。頑張って更新しよう。
 でも、写真掲載不可の家がじわじわと増えつつある。寂しい。