泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

雑感

・大学の非常勤講師として初出勤。勉強する気がみじんもない学生に対して、どんなふうにモチベーションを上げていけばよいのか、まだわからない。初回のゼミから出てこない学生も複数。ずっと来なかったら、学生課で実家の連絡先など聞け、と助言される。うちで活動しているボランティアやアルバイトの学生を見直す。
・日常的に学生とたくさん接しているので、ゼミで学生が緊張しているのが奇妙に感じられてならない。自分みたいなのが緊張される存在なのか・・・。
・ボランティアの確保とか育成について、親の会の協議会組織から話を聞きに来られる。各地の親の会組織の衰退も進み、10年前ぐらいに自分が危惧していたことが、他地域ではどんどん現実になりつつある。
・でも、その原因を「学生が昔よりも自分の生活を大切にするようになった」と想像するのは適当でない。自分が学生のときと比べても、本質的な違いは感じない。競合するものに「ボランティア」が勝てなくなってきた、というだけ。ただ、素朴に人を探してお願いするのでは集まらない、となると、親たちにとっては苦しい。
・自分たちのやってきたことが他地域にモデルとして広まってほしいのだけれど、もうあと数年のうちに広まらなければ、手遅れになるだろう。それはマイナスの側面ばかりではないだろうけれど、他で代替できないものも確実に失われる。
ADHDの子との関わりが増えてきた。「ここから家に帰るのだから、○分ぐらい」という予想が大きくはずれる。大ざっぱに言ってしまえば、自閉症の子どもとの大きな違いのひとつ。自閉の場合は、むしろ予想が当りすぎるとでも言おうか。
・2ヶ月後ぐらいから使わせてもらうことになるであろう建物は、ツバメが自由気ままに巣作りをして大変な状況。備品もボロボロだし、きれいにできるのだろうか・・・。
宮台真司『システムの社会理論』をちまちまと読書中。「規範の三層構造論」と「社会学的機能主義の射程」「社会システム論の再編に向けて」は院生のころに、コピーがぼろぼろになるまで読んだ。社会福祉の院生としては、たぶん日本一読んでいるだろう。にもかかわらず、インタビューが読みたくて買ってしまった。
・ひたすら仕事するしかないのに、院生時代と変わらぬペースで本を注文してしまう。いつ読むのだ、こんなに。

システムの社会理論―宮台真司初期思考集成

システムの社会理論―宮台真司初期思考集成