泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

やってしまった。

 NHKのニュースで「京都で観光に来た障害者の支援をするビジネスを立ち上げた学生起業家」の特集をやっており、どうも納得いかないところがあったので、長々と文章にしていたのに、更新する前にうっかり消してしまった。また気が向いたら書こう。
 でも、忘れそうなんで、要点だけ備忘メモ。なぜ福祉的なビジネスを話題にするとき、公的サービスとの比較をしないで、ボランティアと比較をして「金を払ったほうが頼みやすい」という話になるのか。特集されていた仕事の内容は、そんなにうちで知的障害や行動障害をもつ人にやっている支援と大差がなかった。「旅行」「観光」か、もうちょっと日常的な「外出」か、の違いぐらい。社会福祉制度が後退した部分をビジネスが補完していく社会にじりじりと近づきつつある。とはいえ、ほんの数年前まで障害者支援の制度的環境なんて非常に脆弱なものだった(特に地域生活の支援は)。だから、昔から障害者支援業界は今でいう社会起業家によって支えられていた。しかし、彼ら彼女らの中に公費をいれずに純粋なビジネスでやるべきだと主張する人は多くなかった。それがなぜだったかについて、最近の起業家は考えたことがあるのだろうか。
 なんだ、要点だけ書いたら、4分の1くらいでまとまった。ちなみにそのビジネス、1日18000円だそうです。