泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

読了

 武田丈(2000)「社会福祉におけるリサーチ活用の障害と普及方法 ―ソーシャルワーカーの役割と責任― 」『社会福祉実践理論研究』第9号、75-87.

 社会福祉固有の視点に基づく、つまりサービス利用者の立場にたった(サービス利用者を代弁したり、サービス利用者の視点で政策やサービスを評価する)リサーチは、ソーシャルワーカー社会福祉の専門家によって行われるべきである。(77ページ)

 こういう記述を見ると、社会福祉の固有性の関する議論にもまだまだ意義があるのかな、と。
 後半で「社会福祉におけるリサーチ活用・普及の障害」として、社会福祉実践の特性がリサーチの活用を困難にさせる理由を北米の文献を参考にしながら数点あげている。自分が昨年の院ゼミで発表した内容とほぼ同じだったので、大いに共感。しかし、著者はそのまま反論しないでよいのだろうか。論文全体の内容は正反対なのだから、無視したらダメだと思うのだが。

 立岩真也(2005)「家族・性・市場」『現代思想』第33巻11号、8-19.
 今後の連載全体の要約のような感じ。すごく凝縮された内容。頭の悪い自分には、十分に理解できていない。今後の連載をちゃんと読もう。