泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

もうひとり雇うには?

 雇用したい人間が現れた。もともとうちのボランティアで、他で仕事をはじめて、2年で辞めた。介護福祉士。なんとか雇えるような体制を整えられないか、あれこれと思案中。しかし、ヘルパーを新しく正職員として雇用というのは簡単でない。中途半端に働かせることは簡単だが、まだ年齢も20代前半。きちんと自立した生活が成り立つようにしないといけない。
 ひとりを正職員で雇おうとすれば、うちのひどい給料でも法定福利費や税金などを含めれば、月20万以上にはなる。今の支援費単価や今後の見通しの中で20万の収益増を実現、維持するのは並大抵のことではない。こうして多くのヘルパー事業者は「都合よく働いてくれる登録ヘルパー」をどれだけ確保できるか、に追われることになる。うちはこれまで正職員と学生ヘルパーだけでやってきたけれど、それにも限界がある。児童のガイドヘルプは若いスタッフを求める声が多く、忙しい学生のスケジュールに左右されながらの調整は苦しい。収入に全くこだわらない20代のヘルパー有資格者とかいたら、どんなに楽だろうかと妄想してしまう。
 うちは、移動介護しかやっていない変わった事業者としてやってきた。この先、移動介護がジリ貧であるのは、はっきりしている。経営的な問題から新規事業をはじめるのは避けたいけれど、他に何もしないわけにもいかない。児童のガイドヘルプ以外の仕事についてモチベーションの高い人が外から入ってくることが、現状打破のカギかもしれない。思案の末、面白いプランはひとつ描けた。実現できるかどうかは、まだまだこれから。