泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

地域差

 先週末の緊急対応がたぶんうちにしかできない仕事だったので、その達成感の余韻にひたりつつ、子育てひろばの報告書づくりのため、データ集計に励む日々。思い返しても、就園後のことが気にかかる子の多い年だった。保育所・幼稚園から小学校への引き継ぎが重要なのは言うに及ばずだけれど、未就園時代の関係者から保幼へ、も課題である。現実的には保健師との情報共有ぐらいか。
 幼児期の障害をもつ子どもについて何を考えるにもすぐ保健師がキーパーソン化する。にも関わらず、いまの障害福祉のシステム内では何の位置づけも与えられていないことの不思議。療育に関して言えば、むしろ制度的には保健師に頼らないシステムに向かっていると解釈すべきだろう。児童福祉法に入りつつ、児童福祉とのギャップはますます大きくなっていくのではないか。
 保健師の仕事ぶりにかなり地域差があるのもなんとなくわかっている。都市部なんて、ほとんど期待をかけられないだろうとも思う(能力ややる気の問題ではなく、ひとりひとりの受け持つ範囲や人数の問題)。ただ、田舎で頑張っている保健師はかなり大事な仕事をしている。政策的にもうまく活用すればいいのに、やはり都市部のモデルに合わされた結果なのだろうか。
 地域差と言えば、支援学校に子どもを迎えに行ったとき、迎えに来ている事業所の車が何台あるのかを数えたら、15台ぐらいあった。事業所の数としては10か所ぐらいと思われる(車2台で迎えに行くところが、うちも含めて4〜5か所ある)。事業所の所在地は5市町村ぐらいにまたがっている。これははたして標準的な支援学校の下校時の様子なのだろうか。他の学校の状況を知りたい。これだけ数があるのに、みんな「サービスが十分にない」と思っているというのも異様。量的には少し足らないぐらいだけど、質的には全く足りていない、ということでもある。
 ガイドヘルプ中に大雨。帰ってからもびしょ濡れのまま仕事しているうちに、どんどんノドが痛み始める。早めに帰宅しても、ムダ。悪化の一途。明日は運転免許の更新。話聞いて免許もらって帰るだけで済む、はず。