泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

ケアホームに施設長

入所障害者の預金引き出す=容疑で施設長逮捕―警視庁
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102170048.html

 知的障害者施設に入所する女性(30)の預金6万円を無断で引き出したとして、警視庁立川署が窃盗容疑で、東京都立川市の障害者施設「LaLaLa若葉」の施設長山崎則良容疑者(53)=同市曙町=を逮捕していたことが17日、同署への取材で分かった。
 同署によると、容疑を認め、「生活費やパチンコなどに使った」と供述。昨年4月から6月の間、十数回にわたり、女性の口座から計約100万円を引き出した疑いがあるとみて調べている。
 逮捕容疑は昨年5月21日と6月1日、女性のキャッシュカードを使い、同市のコンビニの現金自動預払機で計6万円を引き出した疑い。 
時事通信社

 そんな名前の入所施設ありえんのかと思って、WAMNETで検索かけたらNPO法人運営のケアホームだった。すると「施設長」って何だろう。管理者? もしケアホームのスタッフが「施設長」を自称していたのだとしたら、そのセンスはもうどうしようもないけれど。マスコミが一方的にグループホームやケアホームを「施設」と呼んでいるのだとしたら、まさか皮肉ではあるまい。
 ほとんどのマスコミが全く同じように報道しているけれど、誰かちゃんと抗議すべきなんじゃないだろうか。新聞社もテレビ局も、時事通信の記事をちょっとは疑えばよいのに。
 そして、多くのケアホームでこうしたことが比較的簡単に行われうる可能性がある、ということや、それを防ぐための仕組みがほとんど機能していない、ということも少しぐらい伝えてほしいものである。いま話題の「ねむの木学園」の件よりずっと金額は少ないけれど、より一般的で構造的に深刻な問題はこっちのほう。