泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[近況]

 夏休みが近づいている。ガイドヘルプの担当職員は身を削って驚異的な調整をこなしているのに、自分の担当している仕事の調整はひどく遅れており、迷惑をかけている。サービスを使う側の意思表示もまだはっきりしていない。
 こんなダメな代表のところに「1時間ぐらい話をしてくれ」などと声のかかることが増えた。子育て関係のセミナーとかNPOのサロンとか養護学校教員の研究会とか、この2週間ぐらいの間にもばたばたと。このあたりでは他に似たものがない元気なNPOとして、法人の名前だけが一人歩きしている。
 ああ、このようにして、どうってことのない法人が過大評価されていくのだ。過大な評価に見合った実践ができるように努力するならば、それもまた法人にとってよいのかもしれない。それにしても、こんな田舎でもいくつかはあるNPOの中で、注目されるNPOと注目されないNPOの違いがよくわからない。すぐれた実践をしていても無名なところもある。結局、有名な人がたまたま知っているNPOを誰かに紹介したりして、知名度が上がっていくだけじゃないだろうか。
 なんちゃら委員という肩書きもずいぶん増えた。法人の知名度があがるだけでは意味がない。そこから自分には何が引き出せるのだろう。