無能だから居座らねばならない
経営者は苦しいときほど絶対に逃げ出せない立場であるのだ。
辞められる経営者というのは、辞められる環境を作り上げられたか、すでに辞められる環境の中で地位についた者だ。
無能な創業者で、他に経営者を育てることにも失敗した自分は責任を背負い続けなければならない。辞めれば、組織ごと崩壊するのだから。
皆が生きていける環境をこれから自ら構築できるか、耐えられなくなって謝りながら首を吊るか。それで誰が許してくれるわけでもない。むしろ恨まれるだけだ。だから死んでも、死ねない。こんな苦しさがあるだろうか。本当に無能な経営者はどこにもいけない。