泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

らしさ

 銀行から出ると、かつて子育てひろばに来ていた親子が散歩していて、こちらに気づいて声をかけてくれる。その後、ガイドヘルプをして子どもを家に送り届け、バスで事務所に戻ろうとすると支援学校生のきょうだいがバス停にいて、これからひとりで塾に行くのだと少し誇らしげに話す。事務所に戻って、急に足らなくなった事務用品を求めて百円均一ショップに行くと、おととしまで療育に来ていた子どもの保護者が困った顔をしていて、その目線の先には泣いている子どもがいる。
 ああ「地域」だなあ、と思う。たぶん他の事業所ではなかなか味わえない、うちの法人らしさ。