泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

 他事業所のヘルパーといっしょに外出。これまでにはなかった。
 もともとが介護保険事業所だけあって、支援中に「自閉症って治るんですか?」という質問がとびだすなど、もういろいろとアレな状態に閉口するのだけれど、うちの需給調整能力がもはや追いつかず、単独では生活を支えきれないから招いた事態でもあり、よそのヘルパーの力量についてここではあれこれ言うまい。
 利用者の生活や家族には踏み込まないというのが事業所の方針らしく、本人と家族の生活の今後について考えなければいけないことが山ほどあるにも関わらず、事業所のコーディネーターから一切の情報を与えられていないことにも、救いがたさを感じるが、収益を上げねばならない会社法人として、単に最狭義の「ケア」を件数こなしていくことにしか関心がないのだろうと思うことにしよう。
 長い目で見て、人も事業所も育ってくれることに期待しつつ、とりあえず全力で引き継ぎはした。しゃべりまくった。おかげで軽くノドが痛い。
 介護保険のホームヘルプ事業所で男性の正職員を数多く雇えている、という点はよく頑張っているのだろうと思う。1日7件とか8件とかまわるらしい。むかし、国が公開しているデータから介護保険事業所でヘルパーが1日に何件ぐらいの支援をしているか平均を計算したことがあるが、これほど多くはなかった。しかし、この事業所の正職員の数を聞けば、そのぐらいの稼働が必要な気がする。なんて、せわしない。
 子どもたちも夏休みに入ったし、長時間ケアが続く。早めに寝よう。