泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

人生初


他人とうまくいかないのは、発達障害だから?
 著者である姜昌勲さんからご恵投いただきました。友人以外からご著書をいただいたのは人生初です。ありがとうございます。
 平易な文章で非常に読みやすく書かれた本と思います。「発達障害」観について書かれた部分は、自分が人に説明するときの内容にかなり近いと思いました。
 「大人の発達障害」を診られる医療機関は少ないので、現実的な相談や診察、そして「セルフヘルプ」がスムーズに進められるように、という実践的な助言の多い本です。「コミュニケーションの工夫」について書かれた部分が具体的で、妙な言い方ですが「お医者さんっぽくないな」とも感じました。対人コミュニケーションのトレーナーみたいな。でも、必然的にこのような内容になっていくよなあ、とも。
 当事者や支援者はもちろん、発達障害について知ろうとする学生が入門書的に読むのにも良い本ではないかと思います。