泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

 新規の利用者向け説明会。
 療育事業をはじめてから通算3度目だが、過去で最も重い雰囲気。どのスタッフが何をしゃべっても空気が変わらないし、みんな表情が緩まない。そういう顔ぶれの年だったとしか言いようがない。今年度は事業所指定がとれるかどうかはっきりしない期間が長く続いたため、募集も遅くなり、想像していたよりも人数は少なくなりそう。経営的にはかなり厳しい…。
 保健師もたくさん同席してくれたが「『療育』という言葉を聞くとシャッターを閉める」保護者は多いようで、やはりこの言葉の取扱いが難しい。いくら説明会で自分たちの考えを説明しても、それより手前の段階で拒否されれば、伝える術さえない。「児童発達支援」と言い換えたところで、行政への申請書にはばっちり「障害児通所支援」と書かれているから、同じこと。
 終了後に一時支援事業所へ。家族間の連絡ミスで、誰も迎えに来ない子の相手を1時間。このままショートステイ化してしまうのだろうかと思った。