泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

赤子目線

育児なし日記vs育児され日記

育児なし日記vs育児され日記

 『プロチチ』がとてもよかったので、作者が『ひよこクラブ』に連載していたマンガも買ってみた。作者自身の育児体験記。
 こちらの本は発達障害とか特に関係ないのだけれど、赤ん坊目線から見た育児を描いた「育児され日記」の部分に「当事者からの見え方」に価値を置く姿勢を感じる。こんな読み方をしてしまうのも先にプロチチを読んだからだけれども。
 「こいつらは愚かにもいつもゴハンを道具で食べてる だから知らない ぬくーいゴハンに手をつっこんだ時のこの感じ」とか「こいつらにはオレの気持ちは通じない…そう悟ったオレはしかたなくこいつらの“言葉”を覚えていくことにした 手のかかるやつらだぜまったく」とか、たとえ想像に過ぎなくても、こういうイメージを膨らませるセンスは自分たちの仕事にも必要だろうと思う。そういう意味でこの本もけっこうオススメできそう。