泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

三行半

 「障害は個性だ」と言うことで必要な支援が受けられなくなるならば、いっそ「個性は障害だ」と言ってみたらどうなんだろうか、と一瞬だけ考えてみて、やっぱりそれはそれでいろいろと歪んでいる、と思い直すガイドヘルプの帰り道。
 今日は法人設立9年目にして、はじめて「利用者から三行半をつきつけられる」経験をした(たぶんあまり適切な表現じゃないのだろうが)。これまでも静かに利用を減らしていったケースはあったと思うが、ここまで関係がこじれて明確に利用を停止されたのははじめてである。うちの組織の力の無さからである。できる限りで精一杯の支援はしてきた。ずっと責められるのは苦しくもあった。それでも期待に応じきれなかった点は謙虚に省みなければならない。そうでなければ「今は使えそうにないけれど頑張ってほしい」というメッセージに対して申し訳が立たない。
 他職員もみな同じ気持ちでいてくれていることを願う。願っているだけではダメなのだけれど。まずは「一生懸命やっている」ことが言い訳にならないことだけわかってくれればいい。