泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

12版

科学的方法とは何か (中公新書)

科学的方法とは何か (中公新書)

 読了。86年初版。執筆陣の中で断トツの最年少である浅田彰が討論の中でも堂々たる態度をとっているのがなんだか凄い。諸学の研究者が集まる中で、哲学者に期待されるべき役割を果たしていると言えるが、計算すると当時29歳。『構造と力』の3年後。乗りに乗っている頃か。
 (ひと昔前に)社会科学者が科学哲学を踏まえて方法論を語っている文献に触れると、やたらに佐和隆光が目につくのだけれど、これは自分の読書が偏っているのだろうか。経済学者で明示的に方法論を語りたがる人が少ないのだろうか。